サロベツ湿原の夕焼け
9月は晴天の日が多く、連日綺麗な夕陽が見えていました.。
ただ、残念なことに忙しいと車を停めて写真を撮る気持ちの余裕が無くて、ガイドの片付けと翌日の準備のためにとにかく家路を急いでしまったりしがちです(カヤックを洗って…メールの返信をして…と帰ってからからやることが頭の中でぐるぐる回ります)。
ですが、この日はちょうど大きな行事がひと段落したこともあり、心にもだいぶ余裕ができていました。
そうなると、この真っ赤に染まった美しい景色を写真に撮らないわけにはいきません。
誰もいない湿原の真ん中に車を停めて、少しひんやりとした秋の風を感じながら、燃えるような空を見上げました。地平線の彼方で無言の利尻山が放つ圧倒的な存在感。
迫力ある姿に、つい大きく息を吸い込んで、ふぅ~っと吐きだしてしまいます。
この地に何年住んでいようとも、サロベツの壮大な景色を前にすると、今でも初めて訪れた時のように感動します。
何気ない日常の中にこのような非日常の時間があることを幸せに思いながら、家路につきました。