台湾のお客様と慰霊の旅
台湾から来日されたお客様のご依頼で、ゴールデンウイークの3日間、稚内周辺をご案内させていただきました。
日本には過去に2回、仕事で本州・九州を訪れたことはあるそうですが、稚内はもちろん、北海道自体が初めてとのことでした。
今回の旅の一番の目的は観光では無く、1983年9月1日に大韓航空機撃墜事件のためサハリン沖で命を落とした親友を慰霊するためとのことでした。
まずは稚内市内のお花屋さんに寄ってお花を用意して、宗谷岬へ向かいました。
連休中で宗谷岬は観光客で賑わっていましたが、お客様はまず海辺へ。
冷たい水に手を触れて、祈りを捧げられていらっしゃいました。
その後、慰霊碑「祈りの塔」を訪れて二人で献花してきました。
献花の直前には、それまで見えていなかった海の向こうのサハリンが見えてきたことで、一層感慨深いものがありました。
最後は宗谷丘陵、白い道を歩いて戻ってきました。
今までは観光のお客様をご案内することが多かったですが、今回のように様々な目的で稚内を訪れる方もいらっしゃると知りました。
お客様の人生や深い想いに触れて、今後もお客様のお気持ちに寄り添ったご案内ができるように心掛けたいと決意を新たにしました。