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ドンブラコと流れているのは…モモじゃなくて…

勇知川カヤックをしていてゴミがかなり目立って来たので清掃カヤックを実施しました。しかし、この日は結構酷かったです。

未開封の飲料の缶が大量に入ったビニール袋(めちゃくちゃ重たい)。農地の改良工事で使われる暗きょパイプ、壊れた雪かきスコップ、使用済みの医療用手袋大量、もちろん、ビンカンペットボトルもプカプカ浮いていました。一番厳しかったのは、腐った魚が入った生ごみ…。

ものすごい腐敗臭を発していて、吐き気を催すレベル。あまりにキツイので、そのまま見なかったことにしてスルーしようかとしばらく悩みましたが、結局防水バッグに入れて密閉して持ち帰ることにしました。

その後、家に戻ってからの生ゴミ処理が地獄の苦しみだったことは言うまでもありません。一番悲しかったのは、お気に入りの防水バッグをこんなことのために使う羽目になり、いくら洗っても生ゴミ臭が取れなくなり、使い物にならなくなってしまったことです。なんでボランティアでやっているのに、ここまで…と心が折れそうになります。

ガソリン代、労力、時間、ゴミ袋代、etc…全部自腹で一日掛かりでこんなに大変な思いをしてやっていても、ゴミはいつまでも無くなりません。ゴミを捨てた人に運搬処理費と防水バッグ代を請求したいくらいです。

野外へのゴミの投棄はヒグマを人里近くに誘引して、危険なクマを生み出す原因にもなるので、本当に止めてほしいです。

この日の救いは、カワセミがすぐ目の前で何度も見れて、さらに5m先で小魚を捕る瞬間を見せてくれたことです。「川を綺麗にしてくれてありがとう!頑張ってね^^」と励ましに来てくれたのかな?と勝手に思うことにしました。

国立公園内の素晴らしい自然の中にゴミは似合いません。これからも綺麗になった勇知川でお客様にカヤックをお楽しみいただけるように地道に頑張りたいと思います。