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自然ガイド

春の兜沼小中学校へ

毎年、この時期に自然体験学習の講師としてお招きいただいている兜沼小中学校に行って来ました。

前半は、低学年の子供たちと一緒に学校の周りを探検して春のお花などを探しました。フィールドビンゴなので、自分たちで見つけて「あったあった!」と宝探しのように嬉しくなります。

お花を観察しつつ、ちょうどニリンソウ(可食)とトリカブト(有毒)が並んで生えていたので、一見似ているけど見分けるポイントなどをお話しました。

どうしても、野外活動ではクマ、ダニ、ハチなどを心配して、外で遊ばせたがらない親御さんも多いと思います。ですが、危険な物事を良く知らないまま大きくなる方がよほどリスクが高いことです。

分かっていれば正しい知識や経験をもとに備えられますので、気を付けていればそこまで心配するほどではありません。

後半は、3年生以上~中学生の生徒さんと一緒に学校から兜沼公園まで春のプチ遠足です。この日はひと通り散策した後に、ササ舟を作って水路でレースをしました。

ササの葉を取ったり、ササ舟の作ったり、この日が初めてだとう子も多かったですが、実際に遊んでみたら楽しかったようで、またやりたいと言っていました(きっと時間があれば、まだまだやっていたと思います)。

現代の子供たちはバーチャルな世界に浸る時間が多くなり、どうしても本物の体験が不足しています…。大人になってクリエイティブな仕事をしている人は、幼少期の自然体験が豊かだという研究結果を何かの時に見た覚えがあります。

周りの様々なことに興味関心を持ったり、工夫して何かを新たに生み出したりという力は、きっと活動の自由度が高い自然の中でこそ磨かれていくと思います。

短い時間ではありますが、活動プログラムを通して、みんなで協力して探したり、教え合ったり、五感で感じたり、子供たちならではの瑞々しい感性で身近にある兜沼公園の素晴らしい自然を感じてもらえたら嬉しいです。

兜沼小中学校の児童・生徒の皆さん、先生方、どうもありがとうございました。次回は夏の活動でお会いしましょう。