海岸線のエゾシカ
この季節の夕方、海岸線の道を走ると、たくさんのエゾシカが草を食べに出てきています。
もう10年ほど前に、天塩川河口から稚内のノシャップ岬まで車で海岸線を走ってシカの個体数調査をしたことがありますが、その時点でも1,000頭くらいいましたが、今はもっと増えている印象です。
あまりにも多すぎて数える気にもなりません。
彼らは夏の間はそれぞれ内陸部にいる群れが、秋になると季節移動をして冬の間は海岸線の針葉樹林帯に集結して過ごしています。
日中は、ハンターに撃たれることを知っているので安全な国立公園の森の中で過ごし、夕方から夜の時間帯になると、少し雪を掘るだけで草を食べられて、強風で雪が飛ばされて積雪が少なく、雪どけも早い海岸草原に出てきます。
そして春が来ると、また内陸部に分散しながら戻って行きます。
なので、地域全体のシカの個体数管理を考えるなら、本当は冬に海岸線で一網打尽にできれば良いのですが、現状では様々なハードルがあり、簡単には対策は進んでいません。
シカたちもこうして見るだけなら、可愛いのですけどね。あと、お願いだから道路には飛び出して来ないでほしいです。