春のサロベツ湿原ガイド・その2
前日に幌延ビジターセンターの木道をご案内させていただいた東京のお客様と一緒に、翌日はサロベツ湿原センターの木道へ。
美しい水辺の景色や水生植物を楽しめる幌延町側に対して、豊富町側は地平線まで見渡せる広々とした景観を誇り、両者の環境の違いから見られるお花や鳥の種類もちょっと違います。
真っ直ぐな木道の先には利尻山も薄っすらと見えていました。
ワタスゲの花はもう終わり、少しずつ穂になりながら伸びて来ていました。
足元に目を凝らすと、モウセンゴケの小さな小さな赤ちゃんが!本当に可愛かったです。
春によくみられる蜃気楼も見えました。蜃気楼が陸上で見られるというのも、サロベツならではの特徴です。
林の中には私が一番好きな花・ザゼンソウも咲いていました。ザゼンソウ愛溢れるトークをしてたら、最初は引き気味?だったお客様も私以上にザゼンソウを見つけていただき、最後は可愛いと言ってくれました。
他にも泥炭採掘の歴史など、かなりディープなガイドになってしまいましたが、とても興味を持って聞いて下さり感謝です。
2日間とも風が強い日でしたが、幌延と豊富の両方を歩いていただいたことで、より多様で奥深いサロベツ湿原を感じていただけたと思います。
柔らかな日差しを浴びながらとても気持ちの良い春の湿原ウォークでした。