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自然ガイド

センス・オブ・ワンダー

以前、6年生のお姉さんが友達と一緒に私のスノーシューツアーに参加してくれたことがあり、その時の話を聞いて自分たちも面白そうだから行ってみたい!と妹さん達がお母さんと一緒にスノーシューガイドに申し込んでくれました。

初めて履くスノーシューはちょっと不思議な感じかな?フカフカの雪を踏みしめてどんどん森の奥へ進みます。きっと、珍しいものが一杯で大冒険に感じたことでしょう。

動物を足跡を見つけたり、地衣類に触ってみたり、トドマツの葉の匂いをかいでみたり…。そうこうしているうちに、展望台に到着。真っ白な大沼を一望したところで、ちょっと風雪が強くなってきたので、森の中に戻って休憩。

さて、いつもなら雪の中で温かいココアを飲むはずが…。ここで前代未聞のトラブル発生…。当日朝に私が準備した際にちょっと急いでいたせいでお湯がまだ沸いていないまま水筒に入れてしまい、コップに注いでみたらココアの粉が全然とけないという事態に。

突如、大ピンチが訪れました。こんなミスは今までしたこと無かったのですが、初めてやっちまいました。一瞬水筒の保温機能が失われたのかと思いましたが、単にぬるま湯しか入っていなかったのが原因でした。かつて、クマ調査の時にも紅茶に間違って砂糖の代わりに塩をたくさん投入して山に持って行ってしまい、知らずに飲んで味覚障害になったかと思いましたが、それくらいのショックでした。

それでも、粉末が表面に浮いてジャリジャリのぬるいココアを「粉が甘くて美味しい」と飲んでくれる優しい子供たち…。まるで天使のようでした。ごめんなさい、本当にごめんなさい。最後にお菓子をオマケさせていただきました。

後半はカラマツの松ぼっくりを見つけて可愛いと大事そうに持って、雪の斜面を滑り、雪の舞う中元気に戻ってきました。さすが寒さにも風にも負けない、たくましい稚内っ子ですね。

子どもたちは大人が驚くほど豊かな感性を持っていて、とても素直な反応をしてくれるので、こちらもやりがいがあります。そして、自分の気持ちに正直なので、本当に楽しければきっとまた来てくれます。

帰り際にお母さんに「また明日も来たいね!」と言ってくれたことがとても嬉しかったです。さすがに翌日はご予約で埋まっていて、実際には参加費も掛かるツアーなので、2日続けて参加というわけにはいかないですが、また来年、ぜひ遊びに来てもらえたら嬉しいです。次に会う時こそは温かいココアでおもてなしさせてくださいね。待っています!