宗谷の未来を考える場へ
高校を卒業すると約半数の人は地元を出て行ってしまう宗谷地域…。未来の地域を担う人材がどうしたら地元に残ってくれるのか、あるいは一度外に出ても戻って来てくれるのか、離れていても繋がりを保てるか、他地域から移住してきてもらうには、そして住み続けられるのか…。どの自治体も頭を悩ませている本当に切実な課題だと思います。

そのような中で「若者を呼び込むための魅力ある宗谷の地域づくり」をテーマで北海道開発局稚内開発建設部さんの主催で「SoyaLabo10ミーティング(ソウヤラボテン)」が開かれました。私もメンバーとしてお声掛けいただきましたので出席してきました。

当日は宗谷管内の10市町村で地域づくりを進めている関係者が集まり、宗谷管内の全高校生に回答してもらったアンケート結果をもとにして(回答数は8校669件)、今の高校生が地域や将来について思っていることについて、さらに深堀して聞いてみたいことや、今後の展開について話し合うというものでした。

私自身は高校生のアンケート回答というのは初めて見る機会でしたので、宗谷の高校生が今どのようなことを考えているのかを知る貴重な機会となりました。たとえば、将来はどこに住みたいか?働き方、地域にほしいもの、地域の魅力、地域貢献への意欲、などなど…。男女でも結果が違っていて、興味深く拝見しました(※アンケートの結果については、開発局さんのホームページで今月中に公開される予定とのことです。)。

地域の良いところを一つだけ挙げるという設問では、自然や風景に関する意見が非常に多かったので、自然の豊かさをポジティブに捉えてくれていることを嬉しく思いました。一方で、地元が嫌いだからすぐに出て行きたいという辛辣な意見も…。

メンバーからは、ここで話し合って終わりではなく、実際に高校生と交流して話を聞いてみて、そこから一つでも二つでも何か具体的に実現させたらどうか、高校生にも積極的に地域に関わってもらえるような仕組みや仕掛けが必要、高校生自身が地域に関わることで自信と誇りを持ってもらえるような機会を創出してみてはどうか?起業アイディアコンクール&支援!などのアイディアが出ておりました。

今回は大人だけのメンバーでしたが、今後もミーティングの機会は続いていくそうなので、実際に高校生と対話したり、ここから何か提言できたり、新たなプロジェクトを実現して高校生も巻き込んで一緒に形にしていけたら素敵だと思います。子供たちが夢や希望を描ける地域(=ここに住んでいるからといって未来を諦めなくて良い)、をつくっていくことは、私たちの大人たちの責任でもあります。自分にできることには限りがありますが、微力ながら一緒に取り組んでいければと思います。