晩夏の湿原調査へ(豊富町)
昨年は下サロベツで行ったエゾホシクサの調査ですが、今度は上サロベツに湿地関係者と一緒に行ってきました。
調査地は、国立公園外の残存湿原です(土地所有者の許可を得て実施しています)。
前回の調査で、幻のサロベツホシクサとされていた植物は、残念ながらエゾホシクサだったことが判明しておりましたが、サロベツの広大なエリア内でのエゾホシクサの分布が良く分かっていないことから、今回の調査になりました。
結果、過去には未報告だった場所で、エゾホシクサを確認することができました。
また、サロベツでは初記録となる希少なムセンスゲを発見することができました。
これらの種は、分布が局所的なので、ウロウロ歩き回って調査していても、もし1m横を歩いたら気付かずに通り過ぎてしまうような植物です。
文字通り、見渡す限りの広大な湿原の中で針を探すような難しい調査でしたが、今回も奇跡のような偶然と幸運に助けられました(サロベツの神様ありがとうございます)。
調査後は、幌延町のパンケ沼園地へ。
この夏はガイドが忙しかったですが、しばらくぶりにどっぷり湿原浴できて良い気分転換になりました。