だいぶ前のある日、クマさんに…(豊富町)
もう2ヶ月以上経ちますので、ヒグマの写真を載せます。あまり直後のことだと、心配される方もいるかもしれないので…。
いつものようにサロベツの人里離れた牧草地(近くに人家はありません)を車で走っていたら、牧草地の端っこの方に何かこげ茶色の動物が…。シカかな?牛かな?あれなんか違う?あ、クマだと気づきました。
のんびり草を食べていました。距離は150m~200mで、こちらが風下で結構な強風だったので、風上側の向こうが気づくのが遅れたようです。車を停めて写真を撮ったら、すぐに気づいて後ろのヨシの茂みに向かって一目散に逃げていきました。体長は2mくらいかな。
サロベツに来て15年経ちますが、見たのはこれで2回目です。学生時代のクマの調査時を除くと、人生でも3回目です(最初は音威子府~中川間の国道沿い)。
クマと聞くと不安になる方もいると思いますが、ほとんどのケースでは、こんな感じでクマの方から先に一目散に逃げていきます。過去に私が目にした時もそうでした。クマも人間が怖いのです。
もちろん、油断はできませんが、過剰に心配し過ぎず、クマの習性を良く知って、まずは人間の存在を知らせることが大事です。出会わないことがお互いにとって一番幸せなことですので。
ヒグマは北海道の豊かな森、雄大な自然の象徴でもあります。人間との不幸な事故を未然に防いで、うまく付き合っていけたら良いなぁと思っています。今年サロベツではミズナラが豊作そうなので、クマさんも喜んでいるかな。