SOYA AREA

宗谷の自然

豊富町

初夏のサロベツ湿原(豊富町)

枯草色の中に徐々に緑が増えていき、気付けばすっかり初夏の装いに衣替え。

薄っすらですが、利尻山の姿も見えていました。

ヤマドリゼンマイの葉も展開し、茶色の胞子葉が目立ちます。

みんなが気になるエゾカンゾウはまだ1分咲きくらいです。

あくまで私見ですが、今のところ蕾の数は少な目な印象です。

去年・一昨年に頑張って咲いていたので、今年はちょっと休憩の年かもしれません。ついでに、昨年、爆発的に一斉開花したコバイケイソウは完全休養の年ですね。

そんな中、風が吹くと、マッシュポテトみたいなドーム型に咲いたカラフトイソツツジから、花の香りが漂ってきました。

他にもホロムイイチゴやコツマトリソウ、オオヤマフスマなど小さめの白いお花たちが咲いていました。

NHK朝ドラの牧野富太郎博士じゃないですが、木道に這いつくばってモウセンゴケの写真を撮っていたら、いかにも怪しい人だと思われたのか、函館から来たというご夫婦から声を掛けられました(まぁ、いつものことですが)。

話をしてみると、奥様が稚内の沼川出身(ちなみにご主人は長崎出身)とのことで、何度かこの辺を通ったことはあったが、木道を歩きに来られたのは初めてとのことで、私もついつい調子に乗って色々解説してしまいました。この木道からの眺めや、足元に咲く小さな花々にすごく感動されていて、とても嬉しい気持ちになりました。