ここは夕陽が美しい稚咲内海岸です。海側はとても綺麗な景色なのですが、反対側の砂浜を見ると大量の漂着ゴミで埋め尽くされています…。残念ながら、これが国立公園内の砂浜の現実です。


一部の場所では豊富町や地域のボランティアの手による清掃活動が行われていますが、圧倒的に多いゴミの前では効果は非常に限定的です。


もちろん、これらを全部処分するとなれば莫大な費用と労力、時間が必要になります。とてもじゃないですが、財政が厳しい一つの地方の自治体ができるものではありません(しかも地元の人が捨てたゴミではありません!)。


元々、海流と風の影響で地理的にゴミが漂着しやすい場所なので、それを逆手にとってこの場所で効率的にゴミを回収することができれば、将来発生するマイクロプラスチックを減らすことにもつながります。


海洋ゴミの問題に関心が集まる中、然るべき支援が必要だと思いますし、流木や廃プラなど利用できそうなものは、何か資源化してアップサイクルできないものかなぁと悩んでおります。すぐに答えが出る問題ではありませんが、美しい自然のすぐ横に、このような課題があることを知っていただければと思います。