NEWS

新着情報

自然情報

冬の空から贈り物…

天気が荒れる少し前、上空の気温が下がって来たのか、降って来る雪の結晶がハッキリしてきました。とても綺麗な樹枝六花。大きさは直径3ミリくらいなので、まだ小さいですが、肉眼でも視認できます。

本格的な冬になると、条件が良ければ直径5~6ミリやそれ以上のサイズも降って来るので、スマホの方でも写真に撮りやすくなります。黒っぽい背景にたくさんの雪の結晶が舞い降りると、星々が散りばめられた夜空ように見えます。

雪の結晶の研究で有名な物理学者・北大理学部の中谷宇吉郎博士は、『雪の結晶は、天から送られた手紙である』という素敵な言葉をのこされています。たしかに、このクリスタルのような美しい結晶を見ていると飽きることが無く、博士がすっかり雪の華に魅了されてしまった理由が分かる気がします。

なお、この言葉には続きがあり、「…手紙であるということが出来る。そしてその中の文句は結晶の形及び模様という暗号で書かれているのである。その暗号を読みとく仕事が即ち人工雪の研究であるということも出来るのである」と続きます。

中谷ダイヤグラムによれば、綺麗な六角形の結晶に成長するのは上空がマイナス20℃ほどで、空気中の水蒸気量が多い条件の時だそうです。単純に寒ければ良いというものではないのですね。

もちろん、自然からの贈り物なので、全く同じ形のものはこの世界に2つとありません。自分なりにお気に入りの結晶を見つけてみるのも楽しいかもしれませんね。